導入事例
Tack Entertainment導入事例:STARCLASHを約3分の1のファイルサイズでApple Vision ProとMeta Questへ配信
Tack Entertainmentについて
Tack Entertainmentはハリウッドと東京を拠点に、視聴者自身が物語の主人公になる一人称視点のイマーシブアニメーションを制作しています。Jack Yoshida監督のSTARCLASHは、Apple Vision ProとMeta Questで、コントローラーを使わず座って観る33分のイマーシブアニメーション作品です。App StoreとMeta Quest Storeでダウンロードできます。
Tackが解決したかったこと
STARCLASHは、性質の大きく異なる2つのヘッドセットで同時に最高の見た目を出し、しかもダウンロード形式で配信する必要がありました。イマーシブアニメーションはごまかしがききません。平坦なグラデーション、夜のシーン、ステージの照明は、エンコードを少し攻めすぎただけでバンディングやブロックノイズが目に見えてしまいます。Tackには、Apple Vision ProとMeta Questの両方で破綻しない品質で、それでいてダウンロードが遅くなったりヘッドセットでの再生が重くなったりしないサイズにマスターをエンコードすることが求められていました。
Ampliumのエンコード
イマーシブビデオのファイルサイズを、見た目の品質を落とさずに小さくするには、ProResマスターをApple Vision Pro向けにはMV-HEVCへ、Meta Quest向けにはサイドバイサイドのステレオへエンコードし、固定のビットレートを維持するのではなく、シーンの複雑さに応じてビットを配分します。AmpliumはこうしてSTARCLASHを、ソースと見分けがつかない品質のまま約3分の1のサイズにしました。
Tackから届いたのは、空間オーディオ付き、10ビットHDRの高解像度な完成イマーシブマスターです。Ampliumはその1本のマスターから両ヘッドセット向けの納品ファイルを作り、それぞれに適したVR180の投影方式と空間オーディオを適用しました。
固定のプリセットを当てるのではなく、1ビットあたりの品質を最適化するパイプラインなので、同じマスターが「小さくなる代わりに画質が落ちる」のではなく、「小さく、しかもきれいに」なって戻ってきました。
結果
作品全編を元のProResソースと比較して測定したところ、Ampliumのエンコードは違いが目に見えなくなるしきい値の範囲内に収まっており、視覚的に劣化はありません。同時に、Apple Vision Pro向けの納品ファイルはスタジオの配信用マスターの約3分の1のサイズになりました。
品質は、映像が最も難しい場面でこそ保たれています。作中で最も負荷の高いシーンでもAmpliumのエンコードは破綻がなく、一方で固定ビットレートで作られたスタジオ自身のマスターは、最も難しい区間で目に見える劣化が出ていました。これが、シーンの複雑さに応じてビットを配分することの効果です。ヘッドセット向けの作品では、サイズと画質の両方が同時に重要です。約3分の1のサイズならダウンロードは速く、再生も安定し、高い画質はアニメーションの平坦なグラデーション、夜空、ステージの照明をバンディングやブロックノイズから守ります。TackはSTARCLASHをダウンロード形式で配信しているため、約3分の1のサイズは、スタジオにとっても視聴者にとっても直接のメリットになります。
お客様の声
Ampliumのおかげで、私たちが懸命に維持してきた画質を損なうことなく、STARCLASHのファイルサイズを約3分の1にできました。ヘッドセットに直接届ける33分のイマーシブ体験では、この差が大きな意味を持ちます。